舌下免疫療法
アレルギー性結膜炎・花粉症 症状
「目」では、目の痒み、充血、コンタクトレンズをしている方ではコンタクトレンズがよくズレる、黒目にキズが出来る、目がゴロゴロする、ドライアイがひどくなるなど。「鼻」では、鼻詰り、くしゃみ、鼻水などを引き起こします。
のどがかゆい、耳がかゆいなどの訴えもあります。ハウスダストでは喘息などへの関与も強く言われています。
アレルギー性結膜炎・花粉症 治療法
目薬、抗アレルギー薬の内服などが定番です。
シーズン毎にステロイドの筋注をされる方もいるようですが、この方法はお薦めは出来兼ねます。
(効果はありますが、副作用の心配も強くあります。)
内服や点眼のうっとおしさは感じており、保険適応になったのを機に今回、スギ花粉症、ハウスダスト(≒ダニ)の新しい治療法を導入しました。
(※スギとダニは今のところ同時に治療できません。)
「目」では、目の痒み、充血、コンタクトレンズをしている方ではコンタクトレンズがよくズレる、黒目にキズが出来る、目がゴロゴロする、ドライアイがひどくなるなど。「鼻」では、鼻詰り、くしゃみ、鼻水などを引き起こします。
のどがかゆい、耳がかゆいなどの訴えもあります。ハウスダストでは喘息などへの関与も強く言われています。
舌下免疫療法とは
薄めたスギ花粉(或いはダニの抗原)を舌下してもらい、それを段々濃くしていくと言う方法です。これを「舌下免疫療法」と言います。
作用機序などまだ詳しくは分かっていないのですが、症状がマシになったなど、約80%の人に効果があると言われています。現在、国が花粉の少ない杉に植え替えるなどの対策を行っていますが、私たち大人の世代では効果を期待できませんし、スギ花粉症になると約80%の人がヒノキの花粉にも、約50%の人がイネの花粉にも反応すると言われています。(治療するとヒノキの花粉の症状も緩和する可能性があります。)
スギの花粉だけの飛散時期より、ヒノキの花粉の飛散が始まってからの方が症状が酷いという方は、スギ、ヒノキ共に反応し、抗原の量が合算(スギ花粉の量+ヒノキ花粉の量)され、強く反応しているのかも知れません。
舌下免疫療法の注意点
「舌下免疫療法」の欠点は治療期間が非常に長いことです。約3~4年治療を続ける必要があります。
最初の1ヶ月間は月に2回、その後は1ヶ月に1回、2ヵ月後からは2~3ヶ月に1回の通院が必要です。
開始して数ヶ月で効果があるようなので、ひとまず治療を開始して、1シーズン目に効果があるようだと継続、効果がないようだと中断するというのがお薦めです。1度やると何年もと考えてしまうと治療のスタートラインにも立てません。
治療終了後、ぴたっと治る人もいれば、3年くらいでまた症状が徐々に出てきたりする人もいます。
また、スギ花粉の飛散時期には治療を開始できません。治療中もマスクをするなど、スギ花粉の暴露を避ける方が良いとされています。
舌下免疫療法の費用
費用は薬代金だけで月に4000円弱、初回は検査のため薬代金別に5000円ほど掛かります。
治療の適応は、スギ、又はハウスダスト(≒ダニ)のアレルギーの方。
1. 12歳以上(かつ65歳未満)
(65歳以上の方の臨床試験は行われておらず、安全性、有効性が確かめられていないため)
2. 検査を行い、スギ、ダニのアレルギーのある方。他院での検査結果でもかまいませんが、
必ず半年以内のもので、検査結果の書いてある用紙が必要となります。
3. 舌下免疫療法の確認事項の説明を受け、理解して頂いた上でそれに同意頂くこと。
4.適応除外に当てはまっていないこと。
5.ひと月に1度程度、通院できる、或いはその意志のある方。
6.毎日舌下投与できる根気がある方。
7.効果がない方もいるという事を十分理解可能な方。
余談かもしれませんが、スギ花粉症の人はトマト(加熱すれば大丈夫と言われています。)
でもアレルギーを惹き起こす事があります。
花粉症の方が注意しておくべき野菜、フルーツ一覧(一部抜粋)
スギ花粉症 | トマト |
---|---|
シラカバ花粉症 | リンゴ、桃、梨、さくらんぼ |
ブタクサ花粉症 | バナナ、スイカ、きゅうり、ズッキーニ |
ヨモギ花粉症 | ニンジン、セロリ、メロン、キウイ、リンゴ |
カモガヤ花粉症 | メロン、スイカ、トマト |
イネ花粉症 | メロン、スイカ、キウイ、オレンジ、トマト |
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